今回は、【パチスロ懐かしい機種】神か悪魔か・4号機最狂スペック!?衝撃的だった4号機~ミリオンゴッド~をご紹介させて頂きます。
筆者は怖くてシマに近づく事すらほぼしませんでした、打ったのは数回程度です(苦笑)。
それではどうぞ
衝撃的だった4号機パチスロ台「ミリオンゴッド」
衝撃的だった4号機「ミリオンゴッド」です。
機種概要をまとめてみました。
項目 | 内容 | |
筐体画像 | ||
メーカー | 瑞穂製作所 | |
登場時期 | 2002年 | |
仕様 | AT | |
リール配列 | ||
項目 | 設定 | 機械割 |
機械割 |
設定1 | 95% |
設定2 | 98.3% | |
設定3 | 103.3% | |
設定4 | 109.2% | |
設定5 | 119% | |
設定6 | メーカー非公表? | |
●特徴1 | GODが揃うと5000枚確定!?パワーワードを引っ提げて登場 | |
その1 | 当時雑誌を見た時「こんな無茶苦茶な台が出るの!?」 | |
その2 | 新装初日のシマ状況が恐ろしかった思い出 | |
●特徴2 | 内部仕様はシンプルだが、両極端過ぎるその仕様 | |
その1 | 吸い込みも吐き出しも全速力。3時間で100kが溶ける | |
その2 | 演出は今以上に曖昧。モード移行で刺すのが基本だが | |
●特徴3 | 出すも出さぬも店次第。朝一狙いはある意味有効だったが・・・ | |
その1 | 設定変更時に「店側が任意で初期モードを選択できた」 | |
その2 | やはり最後にモノを言うのは己の引き。正にオールオアナッシング |
特徴その1:GODが揃うと5000枚確定!?パワーワードを引っ提げて登場
その1 当時雑誌を見た時「こんな無茶苦茶な台が出るの!?
2002年と言えばパチスロは爆裂AT機全盛期。各メーカー、ゲーム性云々よりも「いかにして爆裂出玉を演出するか?」に重きを置いて機械を作っていたような時代でした。そんな中。
「神の一撃!GODが揃うと5000枚確定!」「止まらない連荘!アレパチスロ登場!?」
当時雑誌を見ててこんな記事があったのは記憶に残ってまして、今回はこの台について書いて行くんですが筆者的にこの導入前の記事を読み進めて思ったのは「こんな無茶苦茶な台出るの!?」と言う印象でした。確かに「1撃数千枚」とか、「時速5000枚」なんて言う触れ込みは数多くあったんですけど、「これが揃うと5000枚出ます」って言い切った仕様って多分これが初めてなんじゃないかな?
当時ホール店員を辞めてとある会社に勤めていた頃だったと思います。その会社の上司がスロ好きでよく話していたんですけど、僕がその当時打ってたのって不二子2とかネオプラ、ハイパーリミックスとかだった記憶があります。
対してその上司はアラジンAとサラリーマン金太郎が大好物。趣味趣向は両極端だったんですけど、よく一緒に打ちに行ったりしてましたね。で、休憩時間にÝさん(上司)に、ミリオンゴッドの話をした途端に雑誌を引っ手繰られて「おい!この台いつどこに入るか調べといてくれ!」と言われ、入れ替えの日にじゃあ一緒に行きましょうかって言う話になったのをよく覚えています。
ただ、正直気乗りは全くしなかったんです。華やかな出玉性能の裏には「1k/19G」と言う恐ろしい記載があったんで・・・・w
その2 新装初日のシマ状況が恐ろしかった思い出
とまあ、新装の日が訪れ(15時オープンだったかな?)二人して地元のホールへ行ったわけです。当然解放抽選に多くのお客さんが参加して、上司は運よく当たり目がギラギラしてたんですよねw僕は運悪く洩れちゃったんで、近くの島にあったハイパーリミックスに座ってポチポチ打ち始めたんですよ。
んで、1時間もしないうちに上司が僕の所に来たんですよ。「・・・・おい、ちょっと見に来い」なんだろう?と思って見に行ったら・・・・
確か1列導入(12台だったっけかな)のうち4台はバキバキに連荘中、1台はGODが揃ったらしく、割とお祭り騒ぎみたいになってたんですよね。AT機だけに最初リセットモーニングでもあるのかなと思ったんですが(後述します)、「いやこれやばいっすね。普通の当たりでもむっちゃ出ますやん」と返事したら
「出るのも凄いけどお前、持ってきた三万もう無くなったぞ!?何にも揃わへん!なんやねんこの台!」
確かに出てる人は良いんですけど、当ってない人を見るとガラの悪そうな人が目を血走らせながらガンガンレバーをド突いてるwwwwwwいやはや恐ろしい台が出たものだとその時は思ったものです。因みにその日上司はその後どうなったかは皆様のご想像にお任せしますw
僕から雑誌引っ手繰ったなら、ちゃんと全部しっかり目を通せよと思ったのはそこでは言わなかったですけどw
特徴その2:内部仕様はシンプルだが、両極端過ぎるその仕様
その1 吸い込みも吐き出しも全速力。3時間で100k以上が溶ける。
ゴッドって一体どんな内部仕様なのよ!?って言う話に移っていきますが、本来なら「初当たり確率」とか「出玉率」とかそういう感じで書くのが普通なんですけど、この台においてそういう数字は多分一切不要だと思うわけでして、重要な部分をピックアップして行きたいと思います。
まずこの台、エピソードにもあった通り「強烈にコイン持ちが悪い台」でして、その理由として「通常時はリプレイが一切揃わない」と言う特徴があります。
この台は通常時「必ず順押しで消化しないといけない」(ハサミすらダメ)のですが、リプレイはちゃんと約1/7で成立はしているものの、押し順で管理されており順押しだと確実に取りこぼす仕様になっていました。変則押しをするとペナルティ発生でATに突入しなくなります(PGGすら無効になるので注意)。
たまーーーーに15枚の黄7が揃う程度で、1k/19Gと言う恐ろしい仕様は計算上「1時間で約40000円、3時間で約120000円」吸い込む計算になります。とまあ恐ろしい通常時を乗り越えると訪れるATの性能もこれまた狂っておりまして、「純増約10枚」。
ATの種類 | 突入契機/確率 | 継続G数 |
PGG(プレミアムゴッドゲーム) | GOD揃い(1/8192) | 500G |
SGG(スーパーゴッドゲーム) | 右リール赤7停止(1/4096) | 150G以上(GG3セット以上) |
GG(ゴッドゲーム) | 通常抽選で当選 | 50G |
要はGOD揃いで5000枚確定な内訳はヒキにもよるんですが「純増10枚のATが500G継続する」と言う事なんです。当然、通常のGGでも連荘発生で50G刻みで伸びて行くので潜伏インターバルはあるものの、出玉増加スピードは時速7000枚程度。しかもGG中だろうがPGG、SGGの抽選はしてる。
はい、こんな頭のおかしい出玉設計の台だったんですよコイツ。まあ色んな意味で中毒性はあるんだと思いますし、確かに爆裂してる台を見ると羨ましいなと思ったこともありましたがね・・・。
その1 演出は今以上に曖昧。モード移行で刺すのが基本だが
では確定役以外にどうやって当たりを獲得するのか?この辺の仕様はぶっちゃけると今のミリオンゴッドシリーズに受け継がれている部分が大きい「モード移行方式」を採用しています。通常時のモードは4つ。
モード種別 | 特徴 |
地獄 | 確定役と内部リプレイ4連以外の抽選が行われないモード |
ストック | 通常の抽選が行われるが、当選した場合は内部ストックとなる |
通常 | 通常の抽選が行われ、当選した場合は即放出 |
天国 | 通常の10倍の確率で抽選が行われ、当選した場合は即放出 |
滞在モードに合わせて毎ゲームATの抽選が「内部的な逆押し黄7成立時」に行われます。逆押し黄7自体は全体の1/10ぐらい?で成立しているため、抽選契機は頻繁に訪れているのですが、特に地獄モードでは「この抽選を行っていない」ので相当キツイ感じになります。
ではどうやってモード移行させるのか?この台、確定役以外にレア役的な物はありません。なので「毎ゲーム一定確率でモード移行抽選をしています」
滞在モード | 移行確率 |
地獄 | 1/910 |
ストック | 1/660 |
通常 | 1/404 |
天国 | 1/101 |
移行抽選に当選した場合、移行先を次の確率で決定します。
現在/移行先 | 地獄 | ストック | 通常 | 天国 |
地獄 | 70% | 8% | 2% | 20% |
ストック | 8% | 70% | 20% | 2% |
通常 | 2% | 20% | 70% | 8% |
天国 | 20% | 2% | 8% | 70% |
お判りいただけただろうか?ピンとこない方も多いかもわからないので要点を纏めてみると↓
項目 | モード移行の特徴まとめ |
まとめ1 | モード移行抽選に当選後、行先を決定 |
まとめ2 | 基本的に70%で同モードをループする |
まとめ3 | 地獄←→天国 ストック←→通常に移行しやすい |
重要なのは二つ目。要はせっかく地獄モードで1/910を引いても(見た目では分からないが)移行先は70%で地獄モードと言う事。逆もしかりで天国滞在中なら1/101を引いても70%で天国延命と言った塩梅。
これが狂った連荘と大ハマりを生み出す仕組みの基礎になっているわけです。ちなみに地獄モード平均滞在G数は約3400G。これに1k/19Gのコイン持ちを照らし合わせるとまあより恐怖感を感じて頂けるのではないだろうかと思いますw
先述した通り、通常以上滞在時の逆押し黄7成立時にGG初当たり抽選をするのですが、実は設定差があるのはここしかありません。(確率は黄7成立時のみではない全体の数値なので実際はこれの約10倍。黄7成立時の設定1・天国なら約1/16で当選となります)
設定値 | 通常モード(天国モード)GG当選率 |
設定1 | 1/1651(1/161.5) |
設定2 | 1/1477(1/147.7) |
設定3 | 1/1280(1/128.0) |
設定4 | 1/1111(1/111.1) |
設定5 | 1/902(1/90.2) |
設定6 | 1/444(1/44.4) |
こちらの抽選に当たるとようやくGG発動となります。因みに1回の当選で1~9セットまで振り分けがあるので(平均3.8セット、9セットも5%程ある)、GG連荘中に再度当選して内部的にどんどん放出待機数が溜まっていくのが天国モード。
近代のゴッドシリーズの様なセットストック示唆等は存在せず、終わるまでどこまで続くか分からない期待感はむしろこの頃の方が見えない分強かった様な気はします。そして設定6の天国モードはある種PGG以上にメダルを吐き出すチャンスが十分にあるエクストラモードの様な感じになっていました。
演出面に関しては昨今のGODシリーズと同様ですが、それ以上に役割がかなり曖昧。特に現代ではアツ目の演出である「炎」は初代ではほぼ意味が無いですw基本的に何が来ても「ハイハイワロスワロス」ぐらいの信頼度で、唯一「遅れ」のみソワソワできます。対応役が確定役なのはこれも現代と同じですね。
リール消灯→心音演出などもこの時にはもうありましたし、チャンス目、リーチ目等も存在。出目法則は今より曖昧でしたが奇数テンパイ連続や奇数ケツテン等は初代からありました。
そしてフリーズ。誰もが一度はこの台で引いてみたい演出でしたし、フリーズと言う概念はだいぶ前に岡崎産業のキングジャックという台で搭載されてた様な気がするんですけど、ボタンが効かない的な物じゃなくて本当に台が壊れたかのように消灯→その後静かに回り出し「左を止めて下さい」の文字。
今思えばこういう「ロングフリーズ・クラッシュフリーズ」が最強フラグと言うのはここがルーツかなと思うんですけどどうなんだろう?詳しい方いたら教えて下さい。
特徴その3:出すも出さぬも店次第。朝一狙いはある意味有効だったが・・・
その1 設定変更時に「店側が任意で初期モードを選択できた」。
この頃よくあったのが「リセットモーニング」なんですけど当然この台にもありました。設定変更時には「モードを再抽選」するので、朝一から天国モードでスタートする可能性も当然ありました。しかも驚愕なのは「店側が任意でモードを仕込める」点。
設定変更時に特殊な操作(GG間情報クリアかなんかだっけ?忘れました・・・)をすると、液晶の右上だったかに現在のモードが一瞬表示されるので、店側は希望のモードになるまで何度も設定変更をする事で仕込みが出来ると言う塩梅。
後々考えたらあの新装初日で見た数台の速攻猛爆は店側の仕込みだったのかな?とか、今思うと色々な思いが過ぎります。中には意図的に仕込んでる店もあったと思う(自分の周りには無かった様に思う)んで、そういう店は朝一から鉄火場だったんでしょう。
加えて言うと、ホール的に扱いやすい台は「吸い込んで欲しい時に吸い込んで、出て欲しい時は派手に出る台」だと思うので、そういう意味ではホールの使い方ひとつで神にも悪魔にもなった台でした。
その1 やはり最後にモノを言うのは己の引き。正にオールオアナッシング。
内部仕様に関してはもっと色々あるんですけど、ここまでつらつらと書いてきましたが、ここまでくると最早この台は設定や確率、出玉率なんて関係ないなと思えてしまうんですよねw
たとえ設定6でも一日中地獄から抜け出せないことも十分あり得るわけだし、設定1でも天国にさえ行けば十分連荘の可能性はあるわけで、ある意味(博打要素は鬼だけど)スロットにおける引きと言う部分をクローズアップした結果がこれなのかなと思ったり思わなかったりするわけです。
モード云々もですが、やはり一撃必殺のPGGが1/8192で訪れる=一日一回は引ける計算だなと考えるとなんだか当てれそうな気にさせられるのもそうなんですけど、そういう大量投資から一発逆転も全然あり得るのがこの台の特徴です。
運命を捻じ曲げた瞬間、脳の奥で汁が出てる瞬間が露骨に分かる台・・・・w
パチンコ・スロットにおいて「大逆転」と言う展開が一番脳に焼き付くんですよねやっぱりwそういうところが本当に良く出来てるなと改めて思いますw
かくいう僕の元上司のYさん、あの日以来すっかりハマってしまいまして、1日に3回PGGを引いた日に僕に電話して来て「明日から俺の事をミスターゴッドと呼んでくれ!」とかわけのわからんことを言っていたのを思い出したと同時に、300k負けて本当に生活費が無いから貸してくれと言われたことも思い出しましたw
これも大分経ってから友人のMさんと話したんですけど「冷静に考えたら、大花火の設定1のBIGとかコンチⅢの低設定の集中突入率見て、引けるかよ!?って思ってたはずなのに、1/8192が引けそうな気がするって言ってるのもなんだか滑稽な話だよなw」みたいな事を仰ってました(ちなみにMさんはミリゴシリーズ大好物)。
夢追いし者、夢掴む者、夢敗れる者・・・様々なエピソードが今でも語り草になっているミリオンゴッドですが、確かに「ミリオン」の名に恥じない性能だからこそではあると思います。しかしやはりこの行き過ぎた台を切っ掛けに警察が動くことになったわけです。
最終的に社会的不適合機の烙印を押され撤去される運命を辿るのですが、改めて色々書いていて思うのは、この台に関して僕個人の思い出はほぼ無いんですけど、周りの人間模様を見ているだけで過去最高レベルに人を狂わせた台だと言う事は間違いないなと思わせてくれる台でした。
次回の予告と言うわけではないのですが、この台が撤去された後の騒動についても今後書いて行きたいなと思います。
今回も長々とありがとうございました。皆様がスロゲーセンに足を運ぶきっかけにでもなればこれ幸いでございます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「【パチスロ懐かしい機種】リール絵柄が映画フィルム!?衝撃的だった4号機~コブラⅡ~」をご紹介させて頂きました。
どの機種も懐かしいですね。
懐かしい機種を振り返るとまた打ちたくなってきますねw
ゲームセンターで懐かしいと感じながら打ったら楽しいですよw
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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