今回は、「【パチンコ懐かしい機種】モードがくりだす魅惑の数珠連チャン名機!?~綱取物語~」を紹介いたします。
レトロ台パチンコゲームセンターでおなじみの『ゲームセンタータンポポ』を筆頭に、他のゲームセンターにも設置している可能性があります。同店での同機設置位置は、いわゆるホールの花形ともいえる島端に設置しています。
連チャンに連チャンを重ねてドル箱を積み上げると、打ち手は連チャンや出玉で気持ち良く、ギャラリーはうらやましく思っていますよね~?
この近辺の同メーカーの現金機には、『~物語』という機種名がほぼ名付けられていました。『麻雀物語』や『ダービー物語』とはまた一味違った、連チャン性を兼ね備えていた同機の魅力をご紹介していきますね!
それではどうぞ!
「綱取物語」
その機種名の通り、モチーフはセル盤面からもわかるように「大相撲」です。絵柄もそれに沿って「軍配」です。大当り中は、相撲の主な決まり手が流れます。それ以外は…!?
おっと! ここで述べたら意味が無いので、色々まとめていきましょう!
まずは、『綱取物語』の機種概要をまとめてみました。
項目 | 内容 | |
筐体画像 | ||
メーカー | 平和 | |
登場時期 | 1993年 | |
仕様 | 現金機(連チャン機) | |
項目 | 項目 | 数値 |
スペック |
大当たり確率(通常) | 1/247 |
大当たり確率(天国) | 1/37 | |
大当たり確率(地獄) | 1/988 | |
大当たり出玉 | 約2,300発 | |
賞球 | 7&15 | |
ー | ー |
特徴1 | 大当り終了後、どのモードに移行?? |
その1 | 3つのモードを解説すると… |
その2 | 大当り後の即ヤメ厳禁!「ハイエナ」されてしまう可能性も? |
特徴2 | 開店前から『綱取物語』目当てに大行列! |
その1 | 朝イチの出目…合言葉は「十・金・小」! |
その2 | パチンコ店によって、夕方に●●●●サービスも? |
特徴3 | 同機の連チャン「●●連チャン」 |
その1 | 連チャンの見極め、どうするの? |
その2 | 大当り後のリーチで判別できるかぁ~? |
同機を当時打ったことのある皆さん、もしくはレトロ台ゲームセンターで打ったことのある皆さんならば、上記内容は納得できると思いますね!
それでは、各項目で述べていきましょう!
特徴1:大当り終了後、どのモードに移行??
同機の最大の特徴ともいえるのが、ゲーム性に「3つのモード」が存在しているというモノです。
当時の同社デジパチの『●●物語』シリーズの連チャンは「保留玉」によるモノでしたが、同機の連チャンシステムは異なっていました。そのカギを握っていたのが「3つのモード」だったのです。
その1 3つのモードを解説すると…
では、肝心の3つのモードを説明いたします。
モード | 大当り確率 |
通常モード | 1/247 |
天国モード | 1/37 |
地獄モード | 1/988 |
この3つのモードは、大当り終了後に変更されます。打っていて見た目上は、各モードに移行している状況を掴むことはできません。そこはしばらく打っていないと、当然のことながらわからないのです。
その2 大当り後の即ヤメ厳禁!「ハイエナ」されてしまう可能性も?
その1でも書きましたように、同機は大当り終了後にモード移行しますので通常なのか、天国なのか、地獄なのか、わからないのです。
したがって、すぐに天国モードとわかるならばすぐにリーチが掛かって大当りするわけですよね? でも天国モードの確率は約40分の1なわけですから、すぐに大当りしません。時間が無かったり、しばらくして打つことを止めてしまっては、もしかしたらそれが美味しい天国モードだったりするかもしれませんね?
ですので、当時も大当り終了後は簡単に止めることはしませんでした。明らかに天国モードで無さそうならば、最低でも止め時は100回ぐらいは回して諦めることにしていました。
保留玉連チャン機よりも、同機の止め時はシビアでした。逆にパチンコ店の視点として、ある程度の稼動を稼ぐことはできたわけですね。
特徴2:開店前から『綱取物語』に大行列!
筆者も経験があるのですが、同機を目指して開店前から行列の中にいたことが何回かありました。もちろん、新装開店でもないのですよ! 同機には、朝イチから待っていないといけない理由があったのです。
その1 朝イチの出目…合言葉は「十・金・小」!
上記しましたが、同機は3つの確率モードが存在していました。朝イチからの天国モードは、基本的にあり得ないのです。パチンコ店では当然、朝イチで電源を分電盤から投入しています。
その時の朝イチ液晶の出目は、「十両・金星・小結」でした。これを略して「十・金・小(じゅっきんこ)」と呼ばれていました。この出目の大当り確率は通常モードです。行列の皆さんは、とにかくこの出目を目当てに台を取り合うのです。やがて、同機の島はほぼ満台になっていました。
なぜ「十・金・小」が気になって仕方がないのか? 答えは簡単です!
繰り返しますが、同機はモード移行機です。ならば仮に途中から同機を打つ時に、それが地獄モードなんて打ちたくはないですよね? もちろん天国モードや通常モードを打ちたいですよね?
実は、モードが存在することを攻略雑誌で発表してから、同機設置の一部のパチンコ店では、同機の島だけ閉店後に電源を落とさずに次の日の営業もそのままで開店させていた酷いところもあったのですよ!
つまりそれを実行しているパチンコ店ならば、もしかしたらほとんどが地獄モードばかりかもしれないわけです。ならばリスクを回避するために、「十・金・小」の朝イチ出目の通常モード確約のパチンコ店に流れるわけですね。
その2 パチンコ店によって、夕方に●●●●サービスも?
繰り返しますが、打ち手側の条件としてもっとも良い状況はもちろん「天国モード」のはずです。しかし、そんな美味しい状況はハイエナしか獲られないわけですよね?
ならば、次の良い条件は「通常モード」というわけです。しかし朝イチで高稼動だった同機も、午後や仕事帰りの夕方以降は稼動状況もまばらなわけです。何せ、連チャンしなかったらほとんどが「地獄モード」だろうと思って離れてしまったのです。
でも実際は、そのほとんどが「通常モード」だったのではないか? と現在になってレトロ台ゲームセンターなどで改めて打ってみると、そのように考えてしまいます。
ならば、営業中に通常モードと明らかにわかる朝イチ出目「十・金・小」に変更してくれるならば、こんなに美味しい条件はまたと無いのです。これはパチンコ店によってですが、その稼動を再び上げようとした目的もあって、夕方17時から19時の間で同機の「電源オフサービス」を行ない、朝イチの通常モードで再び遊べました。
これによって、同機の島は朝イチみたいに稼動が高かったのでした。
同機に限らず、例えばモーニング機能を搭載していたパチンコ機を同じように電源オフサービスを行なっていました。例としては、アレパチの『アレジン』や『エキサイト』(藤商事)などは、ほぼ同じ時間に電源オフをやっていた記憶がありました。
特徴その3:同機の連チャン「●●連チャン!?」
さて、結論として同機の連チャンは「数珠連チャン」だったわけです。
同機の前に発表された『麻雀物語』や『ダービー物語』では、連チャンは大当り終了直後の「保留玉」にありました。しかし同機では、モード変更後のゲーム性で連チャンするシステムとなりました。これによって、その2機種よりは稼動向上できたのではないでしょうか。
その1 連チャンの見極め、どうするの?
でも数珠連チャンも、いつまでも続くかどうかはわからないものです。ではその見極めってどうすればいいのでしょうか?天国なのか、通常なのか、地獄なのかは見た目ではわからないものです。
先程も記載したかもしれませんが、数珠連チャンのゲーム性ならばある程度を回したところで見極めて止めるしかなかったのです。個人差はありますが、大当り終了後に50~100回転で当たらなかったらヤメていました。
その2 大当り後のリーチで判別できるかぁ~?
これも上記の話題に繋がってきます。ではリーチで判別できるかどうか? ということです。
同機のリーチは「ノーマルリーチ」と、もうひとつは打ち手を興奮させたスーパーリーチ「軍配リーチ」です。「軍配リーチ」とは、ノーマルリーチで止まった直後に「ノコッタ ノコッタ」と文字が表れて右絵柄の軍配絵柄がクルクル高速回転して、打ち手を煽っていました。やがて高速回転も、止まる近くにスローになります。スローのコマ数は、だいたい3~5コマぐらいでした。
ちなみに「軍配リーチ」の信頼度は、約40%ほどだったと思います。
仮に結果論となりますが、天国モードでの大当りですと、大当り終了後にしばらく回転した後にしばらくして大当りします。その際の大半のリーチが「軍配リーチ」でした。
軍配リーチだったり、ノーマルリーチでの大当りだったり、つまりリーチが掛かっても大当りしないのならば通常モードとして止めても良かったわけです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「【パチンコ懐かしい機種】モードがくりだす魅惑の数珠連チャン名機!?~綱取物語~」をご紹介しました。
残念ながら、以前も紹介した「ダービー物語事件」の影響で、同機は現金連チャン機の社会不適合機として撤去対象機となってしまいました。
撤去後は、同機のシリーズ機としていくつかは登場しています。記憶に新しいのは、2018年に発表された『CR綱取物語~横綱7戦全力~』でしょうか?正直申し上げて、この機種はまさに某メーカーの「CR餃●の王●」と瓜二つなゲーム性だったわけですが…。
個人的には、時代に合わせて同機も遊パチタイプで発表してほしかったです。大当り確率1/99で、大当り終了後に10回もしくは40回辺りのST機にすれば、数珠連チャン的なゲーム性に近づける感じになると思うのですが、それを実現してもらえていないのが現状なのですね。
同機を打ちたいならば、特に『ゲームセンタータンポポ』に設置されていますよ!
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
(作成者:四本コーヒー店.)
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