今回は、「【パチスロ懐かしい機種】神の後継機は神?神亡き後の騒動~ゴールドX~」をご紹介させて頂きます。
社会的不適合機の烙印を押され、撤去となった「ミリオンゴッド」「アラジンA」「サラリーマン金太郎」。この三機種にはスペックダウンverが発売されたのですが・・・
それではどうぞ
衝撃的だった4号機パチスロ台「ゴールドⅩ」
衝撃的だった4号機「ゴールドⅩ」です。
機種概要をまとめてみました。
項目 | 内容 |
筐体画像 | |
メーカー | MIZUHO |
登場時期 | 2003年4月 |
仕様 | AT |
リール配列 |
設定値 | PGG | SGG | 出玉率 |
設定1 | 1/8192 | 1/4096 | 88.2% |
設定2 | 91.1% | ||
設定3 | 96.4% | ||
設定4 | 99.7% | ||
設定5 | 1/8192 | 107.8% | |
設定6 | 1/16384 | 1/16384 | 112.1% |
特徴1 | スペックダウンした神の実力は!? |
その1 | 根本的なベースアップと出玉の抑制 |
その2 | どうしてもインパクト不足は否めないその性能 |
特徴2 | 導入三日目に島閉鎖!?攻略の発覚とその対応 |
その1 | ペナルティ上等の変則押しで「通常時純増1.2枚」!? |
その2 | メーカー側の対応とその後のホール・ユーザーの反応 |
特徴3 | 絶対神→ポンコツ神→そして? |
その1 | 代替機ゴールドXRへの差し替え |
その2 | しかし世は次の時代へ進もうとしていた |
特徴その1:スペックダウンした神の力は!?
・根本的なベースアップと出玉の抑制
あまりにもやりすぎた感の否めなかった「ミリオンゴッド」なのですが、同時に「アラジンA」「サラリーマン金太郎」も併せて社会的不適合機の烙印を押され撤去の道を辿ったのは前回お伝えしていたと思います。
しかし、出玉面だけがクローズアップされていたように思うこれらの機種もゲーム性の面でも一定の支持は受けていたと思いますし、メーカー側も根幹となるゲーム性をそのまま流用し代替機を発表します。
「アラジンS」「サラリーマン金太郎S」そして今回書いて行く「ゴールドX」。パネルの絵が若干違うだけの様に思うんですが、いずれの機種も本家に比べると出玉面で大幅なデチューンが施されている仕様になります。
画像 | 機種名 |
サラリーマン金太郎S | |
アラジンS |
正直なところ稼働は良くありませんでした。やっぱり「出るもん出てなんぼ」って言うのはお客さんの素直な声だと思いますし、狂乱の出玉性能が無くなったとあればやはりテンションが下がるのは致し方ないのかなとも思うわけです。(アラジンに関してはパネルも見分けつかないんで良く間違って打たれてた人もいましたw)
そんな中ミリオンゴッドの代替機として世に登場したのが「ゴールドX」だったわけなんですが・・・
・どうしてもインパクト不足は否めないその性能
デチューン=パワーダウンと捉えられがちなんですが、言い換えると「遊びやすくなった」部分も存在しているわけで、まず最大の特徴として「リプレイは普通に揃う」様になりました。これによりあの極悪な通常ベースは上昇し、投資スピードも大きく軽減されています。
しかし、変則押しのペナルティに関してはやはり重い物が残っていたり、本来のゲーム性としてはやはりそのまま流用されている感じなので通常時の打感としては何ら変わりはない感じになっています。
大当たり後と確定役の扱いに大きな変更点が設けられており、まず通常のゴッドゲーム(以下GG)は「1セット30G、約300枚獲得」となりました。当然連荘などはあるのですがここは大きな変更点。
画像 | 機種名 | ゴッドゲーム性能 |
初代ミリオンゴッド | 1セット50G、約500枚獲得 | |
ゴールドX | 1セット30G、約300枚獲得 |
更に「プレミアムゴッドゲームは100Gor300G、更に高設定程100G選択率が上がる」となっており(確か6は100確定じゃなかったっけこれ?)、冒頭の確率表を見てもらえれば分かる通り「設定6のみ倍当りにくい」仕様になっています。
設定値 | PGG | SGG | 出玉率 |
設定1 | 1/8192 | 1/4096 | 88.2% |
設定2 | 91.1% | ||
設定3 | 96.4% | ||
設定4 | 99.7% | ||
設定5 | 1/8192 | 107.8% | |
設定6 | 1/16384 | 1/16384 | 112.1% |
個人的な意見ですが、ここはいじらなくても良かったんじゃない?とも思うんですけどね。プレミアムフラグに差を付けちゃうとなんかなぁと思ってしまうのは僕だけでしょうか?
「好きな人は打つのかなぁ」ぐらいに思ってました。ところが世に出たとたんあっという間に消えてしまう黒歴史になろうとはこの時は誰も思いませんでした。
特徴その2:導入三日目に島閉鎖!?攻略の発覚とその対応
・ペナルティ上等の変則押しで「通常時純増1.2枚」!?
ここからは攻略の話に移っていきます。なんせね消えるのが一瞬でした。僕が知ってホールに行った頃にはもう台自体無かったw
それぐらい対応が早かったです。こういうネタ系の話って僕らみたいな一般ユーザーが知る頃にはもうネタとして使えないのが普通だったんですけど。なんせ僕はホールでこの騒動を体感は出来ませんでした。
後年、とあるゲームセンターのメダルコーナーに甥っ子を連れて遊びに行った時にたまたまゴールドXを発見したんですよ。その時に試すこと自体は出来まして、結果的に言うと出来たわけです。その日は半日ぐらいずっとメダル製造機みたいに僕が回して、出たメダルを甥っ子たちがよそで使ってましたw
手順は至極簡単で「液晶出目に合わせて順押しとハサミ打ちを使い分ける」のみ。以下詳細手順。
状況 | 対応 |
左を止める→液晶左偶数停止 | 順押し消化 |
左を止める→液晶奇数停止 | ハサミ打ち消化 |
逆押しナビ発生 | 順押し消化 |
はい。たったこんだけですw何でこんなことになるかって言う話なんですけど、要は液晶演出のバランスに問題があった。
順押しで黄7が揃う→液晶上は偶数揃いになるために順押し。と言う事は奇数なら順押し以外の方が可能性が高いのでハサミ打ちで対応。逆押しナビは成立役は「順押し黄7」なのでこれは順押しで取る。
誰がこんな事思いついたんでしょうね?wしかし現在の様に変則押し警告もそんなに目立たなかったし、1日打ち切れば期待枚数8000枚ぐらいはあったのでこれはなかなかの攻略法だったと思います。
ただ実際自分もやりましたけどとにかくつまらないw当たりに期待する事もなく延々と回し続ける。逆を言えば当っても居ないのにコインを大量に持っている。確かに当時ホールでこれをやっていたとしたら物凄い違和感だったろうなと思いますw
・メーカー側の対応とその後のホール・ユーザーの反応
当然そんな台をいつまでもそのまま放置しておくわけにもいかず、メーカーは対策をするわけなんですけれどもこれがまたひと悶着ありました。
まず、アルゼ側の言い分として「ゴト行為が可能であるために回収等を行いたい」と言ったんですけどおいおいちょっとまてよと。確かに攻略できるけど、これっておたくのプログラムがずさんだったから起きたんじゃないの??と、まあ自社のミスをユーザー側に押し付けるみたいな発表をしてしまう。これはメーカーとしてどうなのよ?って思う人も居たんじゃないですかね?
最近でも特にパチンコ界隈でそういう案件が数件あったのを覚えてるんですけど、こういう時のメーカーの対応って本当にまちまちなんですよね。誠意ある対応するメーカーとそうでない所と。
で、そこから対応に入っていくわけなんですけど、アルゼ側は確かこれ液晶隠すシールを配ってた様な覚えがあるんですよね。調べたらこれ無承認変更に当たるっぽくて完全アウトなんですけど。(当時組合はアルゼの対応に応じるなと通達を出していたらしい)
で、これらの一連の流れからホールや業界から大バッシングを受けて訴訟されまくっちゃいました。この辺で信頼度が各方面から無くなっちゃったんでしょう。アルゼは多方面から総スカンを食らってしまいました。
間違いは誰にでもあるもんだと思いますが、打つ手を間違えるとえらいことになります。誠意ある対応(豊丸さんのカツ丼とか)をしないと築き上げた信頼ごと崩壊してしまうと言ういい例だったのかもしれませんね。
特徴その3:絶対神→ポンコツ神→そして?
・代替機ゴールドXRへの差し替え
色んなゴタゴタもあったものの、どうにかこうにかゴールドXの代替機となる「ゴールドXR」が世に出回り始めました。
そもそもなんで前述の様な一時しのぎ的な対応をしていたのかと言うと、攻略が発覚したと同時に改訂版としてこのゴールドXRは用意されたいたものの、検定を通すのに時間がかかるため、ゴールドXRと差し替えるまでの間の場繋ぎをしたくてああいう手を打ったんじゃないかなと言われています。
と、いざ導入されたXRも大して稼働はしませんでした。稼働が無かった以上にアルゼ自体の信頼度が失墜していたためか入れるホールもあんまり無かったですね。
しかしながら人によってはこの台お世話になった方も多いと言う風に僕は聞き及んでおります。高設定ならド安定に3000枚ぐらい勝てる仕様だったみたいで、ちゃんと設定が入るホールだと朝からの狙い台として十分成立していたっぽいですね。
ゲーム性は初代とは結構変わってて、N確目(1リールGG確定目)とかあったり、連荘の上乗せはかなりマイルドであるものの高設定は初当たりが段違いだけど連荘は低設定の方が高い・・・等、どっちかと言うと今の6号機みたいな感じかな?
・しかし世は次の時代へ進もうとしていた
ゴールドXRが世に登場したのが2003年6月。
この頃の主力機種を見てみると徐々にAT機からST機へ移り変わっていきます。確かにどうしてこうなったと言われれば「AT機の性能が強烈過ぎた故に」、AT機の性能が軒並みマイルドになった+ST機やST+ATの複合で出玉の波を演出する機械が増えて行ったと言う感じです。
各メーカ開発も知恵を絞って様々な機種を世に送り出してきますが、2003年と言えばあのメーカーからあの台が登場した年・・・・そう
地球が大回転!?のキャッチコピーを背負い全く新しいドリームリール、そしてAT+集中の新たなる出玉の波を引っ提げて登場したこの子!キングキャメル!
は全くダメな子だったんで・・・年末に出す予定だったのを登場を早めざる得なくなったと言うエピソードを持つ誰もが知っているこの台「北斗の拳」です。64万台売れたモンスターヒットマシンです。
正直この台がヒットして以降は、AT単体の台ってあんまり無く、「ボーナスの連打」や「ボーナスとATの連打」の台が以降は増えて行った様に思います。とは言え、この一連の流れを書いて思うのはやっぱり「爆裂機撤去後の後継機の開発は急務だった」と思える点。各メーカーともここはやっぱりあったんだろうなとは思います。
ゲーム性と言う意味では実にシンプルで、尚且つ破壊的な出玉を演出したミリオンゴッドの後継機について拙いながらも今回文章にしてみましたが致命的な欠陥を抱えたまま世に送り出され、数日で稼働停止となってしまったゴールドⅩ。そして対策機XR。
一時代を築いたAT機の時代も過ぎ去ろうと言う時に、登場した神の後継機は色々なゴタゴタがあり、最後は人知れず消えて行ってしまう。その華々しい復活はまだまだ先の話になってしまいますが、色々な意味で伝説と呼ばれた一台であることは間違いないです。
皆様がスロゲーセンに足を運ぶきっかけにでもなればこれ幸いと言う事で、今回もお付き合いありがとうございました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、【パチスロ懐かしい機種】神の後継機は神?神亡き後の騒動~ゴールドX~をご紹介させて頂きました。
どの機種も懐かしいですね。
懐かしい機種を振り返るとまた打ちたくなってきますねw
ゲームセンターで懐かしいと感じながら打ったら楽しいですよw
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
記事作成者:エイリやん(@ikaruga0314)
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