今回は、「【パチスロ懐かしい機種】老舗メーカーの迷走期?衝撃的だった機種~ターボ1000~」をご紹介させて頂きます。
前回、スペック面に一工夫加え集中役の性能を際立たせた「BC20000」について書かせて頂きましたが、今回は他のメーカーが生み出したバランスタイプの集中機を一台ご紹介したいと思います。
集中役についての解説はこちら
それではどうぞ
衝撃的だった4号機パチスロ機:ターボ1000
衝撃的だった4号機「ターボ1000」です。
機種概要をまとめてみました。
項目 | 内容 |
筐体画像 | |
メーカー | 山佐 |
登場時期 | 1997年11月 |
仕様 | A-C(シングル集中役搭載) |
リール配列 |
設定値 | BIG | 集中役 | 出玉率 |
設定1 | 1/390.1 | 1/780.1 | 96.4% |
設定2 | 1/372.3 | 1/744.7 | 98.3% |
設定3 | 1/356.1 | 1/712.3 | 100.2% |
設定4 | 1/341.3 | 1/682.6 | 102.3% |
設定5 | 1/327.6 | 1/655.3 | 104.4% |
設定6 | 1/315 | 1/630.1 | 106.7% |
特徴1 | 老舗山佐が同時にリリースした特徴的な2台!? |
その1 | 少し迷走していた感のあるこの頃の山佐 |
その2 | カエルブランドからの脱却を図るためにリリースした斬新な台? |
特徴2 | BIGと集中がほど良く当たるバランスタイプ!?リプレイハズシは効果なし!? |
その1 | REGを非搭載にする事でREGの代替え的にする発想は以前から存在していた |
その2 | 独特のスタイリッシュな絵柄と役構成、リプレイハズシは効果なし!? |
特徴3 | 山佐の台に受け継がれた演出ルーツがこの台にある!? |
その1 | ターボチャンスの告知方法に一喜一憂 |
その2 | 「イカチェック」「こいこいチャンス」等に受け継がれたLED告知 |
特徴その1:老舗山佐が同時にリリースした特徴的な2台!?
その1 少し迷走していた感のあるこの頃の山佐
山佐と言えばまず真っ先に思いつく台と言えば当然「ニューパルサーシリーズ」と思う方が多いと思います。なんせ4号機初期に23万台の販売台数を誇り、どこのホールにも設置があるようなカエルの絵柄の台で誰もが知る台だったので。今でもニューパルサーはリメイクを重ね、現代でも6号機でリリースされています。
しかしこの山佐さん、この時代の開発にはかなり悪戦苦闘と言うか迷走していた感がありまして、「ニューパルサーを超える続編を!」と言う気概はあったんでしょうが「パルサーのイメージは継続したい!」と言う思いも強かったんでしょうかね?カエルシリーズの続編を次々にリリースしていっている感じでした。
ワイワイパルサー、ケロケロパルサー、ワンパクパルサー等、リーチ目等に新要素を加えたり、マイナーチェンジを重ねたのですがいずれもホールでの人気はニューパルサーに遠く及ばずと言った感じで、この辺は今の北電子のジャグラー的な感じに近いのかなとも思います。
画像 | 機種名 | 登場時期 |
ワイワイパルサー | 1996年 | |
ケロケロパルサー | 1997年 | |
ワンパクパルサー | 1997年 |
やっぱり本家が一番。アイムジャグラーやマイジャグラーは人気なのに何故かハッピージャグラーは稼働いまいちみたいな状況って結構見かけませんか?多分そんな感じなんじゃないかなーと勝手な憶測なんですが。
とにかくそんな感じで、じゃあ今度はカエルから離れて3号機ビッグパルサーの復刻でスイカ絵柄にしてみたり(ニュービッグパルサー)、タヌキがモチーフのタンタンタヌキと言う台(中身はニュービッグと一緒)を出してみたりしたんですけど人気はでなかったですね。
画像 | 機種名 | 登場時期 |
ニュービッグパルサー | 1996年 | |
タンタンタヌキ | 1997年 |
とまあこんな感じで、ニューパルで一時代を気付き上げた山佐はそのせいで自分の首を絞めちゃったみたいな状況に陥っていた時代だったのかなーと、あの頃の事を思い出すとそんなイメージが浮かんできます。
その2 カエルブランドからの脱却を図るためにリリースした斬新な台?
このままではまずいと思ったのかどうかは定かではありませんが、山佐は遂にカエルブランドからの脱却を本格的に始めます。筐体をモデルチェンジして登場したのが「タムタムA」と言う台。設定推測要素を取り入れ(ケロケロパルサーの流用っぽい奴だけど)、ハード面ではリール絵柄を大きめに再設計し、継ぎ目を目立たなくする加工が施されていました。
画像 | 機種名 | 登場時期 |
タムタムA | 1997年 | |
タムタムR | 1997年 |
ゲーム性はともかく、一際目立つトップランプの円形の装飾は目立ったものがあったなーと思います。そして次に登場したのがやっと本題の「ターボ1000」。ゲーム性を根底から考え直しA-Cタイプで登場。ゲーム性の方で後程書きますが「ターボチャンス」と呼ばれる集中役搭載機で一撃性能が高目の設計でした。
画像 | 機種名 | 登場時期 |
ターボ1000 | 1997年 |
山佐の集中機と言えば過去に3号機「ホールインワン」と言う台があったのですが、同3号機のスーパープラネットがあまりにも際立ちすぎて陰に隠れた存在になってたんですよね。山佐=リーチ目のイメージもそこで根付いた感もありますし。どっちにせよ個人的にイメージとはかけ離れてたので山佐の気概が見えた気がしますw
画像 | 機種名 | 登場時期 |
ホールインワン | 1990年 |
とまあこんな流れでターボ1000は登場した(完全に主観ですが)わけなんですが、世間的にはいまいちヒットはしませんでした。ここで山佐も少し冷静になったのかスペック面ではここからはAタイプ機のリリース中心に戻る事になります。結論から言うと、この次がそこそこヒットしましたwこの2台で結構山佐のイメージが僕の中では変わった感じなんですよね。
ターボ1000の数か月後にサウンドはほぼ同じで「スピード」と言う台がリリースされました。
画像 | 機種名 | 登場時期 |
スピード | 1990年 |
これはノーマルAタイプなのですが・・・かなり尖ったスペックで、それなのに市場でのウケはそこそこ良かったと思います。また機会があれば書きたいなと思いますね。
特徴その2:BIGと集中がほど良く当たるバランスタイプ
その1 REGを非搭載にする事でREGの代替え的にする発想は以前から存在していたが
この台は以前書いたBC20000と違い、「A-Cタイプ」で、BIGのJACゲームは三回、概ね360枚獲得できます。加えて言うとBIG確率は普通のAタイプよりも低めに設定されていますが、べらぼうに低いわけではありません。
設定値 | BIG | 集中役 | 出玉率 |
設定1 | 1/390.1 | 1/780.1 | 96.4% |
設定2 | 1/372.3 | 1/744.7 | 98.3% |
設定3 | 1/356.1 | 1/712.3 | 100.2% |
設定4 | 1/341.3 | 1/682.6 | 102.3% |
設定5 | 1/327.6 | 1/655.3 | 104.4% |
設定6 | 1/315 | 1/630.1 | 106.7% |
実は山佐は以前もA-Cタイプをリリースしており「セブンリーグ」と言う4号機がありました。この台はREGを搭載せずにBIGと集中役で出玉を増やしていくのですが「パンク確率が1/30程度(設定差があった)」でした。
画像 | 機種名 | 登場時期 |
セブンリーグ | 1995年 |
その代わりBIG確率が設定1でも1/252と高めに設定されており、集中役は「REGの代わり」を担う役割でした。これをヒントにしたのかどうかは分かりませんが、ターボ1000はパンク確率は1/150と4号機の上限に近い設計にする事により「BIGも集中も出玉増加の主役」とした台で、コンチネンタルⅢっぽい感じのゲーム性でした。
その2 独特のスタイリッシュな絵柄と役構成
注目して頂きたいのはボーナス絵柄。「7」「BAR」そして「7の中にBAR」がある絵柄がボーナスシンボルです。組み合わせとしては、7の三つ揃いはBIG、BARの三つ揃いはSINとなります。そして複合絵柄である「7+BAR」はどちらでも対応している絵柄になるため、このような組み合わせで各ボーナスが始動する事になります。
リール配列も独特なのですが、SINは適当に打っても取りこぼさない配列になっており、取りこぼすのはチェリーのみ、各所にあるクローバーは0枚役ですがリーチ目に関わってくる絵柄となっています。リーチ目は出現=BIG確定となりますが、集中状態で当たると集中が終了のサインでもあるためやや複雑な気分になりますw
リプレイハズシは効果もほぼないので適当押しでOK。通常時含めて取りこぼす役はチェリーがありますが、出現頻度も高くないのでフリー打ちでガンガン回して行けばオーケーです。
特徴その3:山佐の台に受け継がれた演出のルーツがこの台にある!
その1 ターボチャンスの告知方法に一喜一憂
最後に集中役について。集中は純増3枚弱と少し弱めですが、その分突入率が高めに設定されておりパンク確率も上限一杯なので突入時の期待感は十分だと思います。この台もBC20000と同様に集中に突入すると告知が入るのですが、その方法が一風変わっていました。
SINが揃う→リール上部の12連LEDが1から順に点灯していき、10以上で止まれば集中状態であることが確定となります。逆を言えば9以下で止まった場合は集中を完全否定となります。
SINが揃うたびに毎回「デデデデデ♪」と欽ちゃんの仮装大賞の様な効果音と共にランプが点いて行き、止まったと思ったら再度進みだす逆転パターンもあったり、逆に10まで行ったのに戻るパターンとかもあった覚えがあるんですが(怒)まあ結構これがパターン豊富で、しかも分かりやすい。
因みにこの発想、本当にこの番組からイメージしたと開発の方もおっしゃっていたそうで(本当かどうかの裏付けは僕には取れませんので何とも言えませんがw)、実際に打ってみると本当にそう思えるような出来栄えだと思いますw
何はともあれここでランプが10個以上点灯=ターボチャンス確定となり、以降は転落までSIN高確率になります。
転落した場合は次のSIN入賞時のランプが9以下になるとそこで転落している事を始めて認識する感じになるので、毎回起こるランプ告知に一喜一憂出来る仕様になっているわけです。発想としては面白いんですけど、毎回起こると少しプレイ進行ペースが遅れちゃうんですけどねw
当然、リーチ目が出ても終了となる(BIGが成立)となるのでその場合はBIGの出玉を得て終了となります。
その2 「イカチェック」「こいこいチャンス」等に受け継がれたLED告知
先程書いた上部LED告知なのですが、これが山佐の告知のスタンダードとなり以降の機械に受け継がれることとなります。ターボ1000はこの告知方法のルーツだったんですね。
まず超有名なのがその半年後ぐらいに登場したビッグウェーブと言う台で「0枚役のイカが揃うとLED始動→10以上で確定、12でBIG確定」と言う告知方法でした。この台が個人的に「スピードのスペック」と「ターボ1000の告知」を併せ持った一つの完成系なのかなと思っていたりします。
画像 | 機種名 | 登場時期 |
ビッグウェーブ | 1998年 |
その後「ピカ五郎」と言う台で「光った時点でボーナス確定・12に寄っているほどBIG期待度上昇・12まで点けばBIG確定」と言う告知方法として搭載されました。更にその後「花月」と言う台で「メインリールの特殊な組み合わせでLED始動→10以上で(略)」で搭載されています。
画像 | 機種名 | 登場時期 |
ピカ五郎 | 1998年 | |
花月 | 1999年 |
もっとあるかもしれませんけど代表的なのはこの三機種かなと思います。その後山佐は「テトラリール」による演出にシフトするのですが、このLED告知も単純だけどアツい山佐独自の告知演出としてインパクト十分だったと思います。
今回も長々とありがとうございました。皆様がスロゲーセンに足を運ぶきっかけにでもなればこれ幸いでございます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「【パチスロ懐かしい機種】シングルボーナスでモリモリ増える!?衝撃的だった機種~BC20000~」をご紹介させて頂きました。
どの機種も懐かしいですね。
懐かしい機種を振り返るとまた打ちたくなってきますねw
ゲームセンターで懐かしいと感じながら打ったら楽しいですよw
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
記事作成者:エイリやん(@ikaruga0314)
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